実験装置、バッテリー製造をサポートする統合ひょう量ソリューション
原料精製業者、バッテリーメーカー、OEMメーカー、リサイクル業者の皆様は、いずれも世界的なカーボンニュートラル目標の達成とスーパーバッテリーの開発に注力されています。「グリーン」なモビリティ構想を満たす安全で耐久性のある充電式バッテリーの開発には、研究開発（R&D）と品質管理（QC）への多大な投資に加え、製造段階における専門知識が不可欠です。
ザルトリウス社は、材料純度測定や工程内最適化から最終出荷に至るまで、充電式バッテリー製造プロセスの複数の工程に対応するソリューションを提供しております。直感的な実験室用ツールと統合型計量ソリューションに加え、多変量データ解析技術によりさらに強化されたソリューションです。
バッテリー製造のプロセス工程についてご説明いたします
充電式電池のライフサイクル
バッテリー製造ワークフローの各工程と、ザルトリウスが提供するバッテリープロセス向けアプリケーションをご覧ください。 「+」アイコンをクリックして詳細をご覧ください。 ワークフローの下にある、バッテリー製造向けアプリケーション一覧もあわせてご覧ください。
バッテリー製造へのアプリケーション
ザルトリウス社のバッテリー製造ソリューションの提供：
最先端の研究装置と消耗品により、イノベーションを推進いたします。
高分離能のひょう量セルまたは迅速な水分測定を活用することで、ばらつきや廃棄物を削減します。
多変量データ分析を活用してプロセスを最適化し、バッテリーの性能を向上させましょう
充電式バッテリーの製造およびリサイクルをサポートする製品
該当する製品
Cubis® II
Cubis® IIは、設定可能なハードウェア、ソフトウェア、接続性を備え、お客様の独自のニーズに合致する高性能天秤をご提供いたします。
- シームレスな接続性：実験室の生産性、効率性、データ完全性の向上を支援するため、Cubis® II MCAインターフェイスは標準通信プロトコルを介した通信を可能にします。
カスタマイズ可能なモジュラー性：50種類のひょう量モジュール、2種類のユーザーインターフェイス、7種類ドラフトシールドから選択可能で、多様なハードウェア構成を実現します
- 適応性のあるソフトウェア：テーマ別に構成されたQAppsからお選びいただけます
- 長時間柔軟性：追加のアクセサリーやソフトウェアにより、初期のハードウェア構成を時間をかけて強化できます
実験室での水の使用を簡素化する
理想的な実験用水システムは、使用前の品質パラメーターを完全に制御できることで、プロセスを効率化します。革新的で柔軟なArium® Smart Stationは、実験に必要な正確な品質と量の超純水を、必要な時に必要な場所で供給することで、これらの要件にお応えします。
よくあるご質問
バッテリーの製造には多くの制約が伴います：
- 生態学的 - カーボンニュートラル目標
- 経済的制約 - EVメーカー向けの価格競争力達成
- 政治的要因 - 地政学的な依存関係の排除
- 輸送面 - サプライチェーンの安全確保または混乱
- 技術的制約 - 新規化学物質とエネルギー密度の向上
これらの課題は、活性材料から製造、車両組立、リサイクルに至るサプライチェーン全体で、成功する地域パートナーシップを構築することで克服できます。
簡単に申し上げますと、リチウムイオン充電バッテリーは二つの電極、セパレーター、そして電解液で構成されております。安全性と持続可能なエネルギー密度の向上を目指し、技術は絶えず進化を続けております。
- 正極：リチウム金属酸化物（NMC、LFP、LMO、LCO）などの活物質、導電性添加剤、バインダー（SBR、PVDF）を混合し、アルミニウム集電体に精密にコーティングしたものです。
- 負極：一般的に使用される原料は、炭素（黒鉛）を基材とし、リチウム合金金属とバインダーを配合したもので、銅製コレクターに薄層でコーティングされています。
- 電解液：ポリマーまたは水系溶媒とリチウム塩を組み合わせたものです
- セパレーター：通常、PEまたはPPポリオレフィン製の多層シートで、優れた機械的強度と、セル内でのイオン交換を促進するのに十分な多孔性のバランスを実現しています
リチウムは空気中の水分と反応し、水酸化リチウムと水素を生成します。これはバッテリーの処理容量や充放電サイクル数を低下させるだけでなく、正極材と負極材の構造的安定性にも影響を及ぼします。このため、メーカーはリチウムイオンバッテリーの製造プロセスにおいて、水分含有量を厳密にモニターするため、乾燥室などの制御された環境下で作業を行っております。
グラム量は、集電体単位面積あたりの電気化学活性物質の重量を指します。これは電極被覆の厚さによって定められており、通常はmg/cm²で表されます。グラム量は処理容量およびサイクル特性に影響を与えます。
