細胞培養培地向けウイルス除去フィルター

ウイルス除去ろ過は、細胞培養培地におけるコンタミネーションのリスクを低減するための効果的な方法です。化学合成培地向けに設計されたVirosart® Mediaは、最適化されたポリエーテルスルホン(PES)メンブレンを採用し、高い処理性能を発揮します。わずか4時間で、平均800~1,000 L/m²のろ過容量を実現します。

Virosart® Mediaは、MVMなどの小型非エンベロープウイルスをLRV 4 log₁₀以上、MuLVなどの大型エンベロープウイルスをLRV 6 log₁₀以上で効率的に除去し、ウイルスリスクの確実な軽減を支援します。滅菌済みの中スケールおよびプロセススケール用モジュールに加え、組み立て済みのウイルスフィルタートランスファーユニットも用意されており、作業の簡素化と効率向上に貢献します。

 

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培地調製におけるウイルスリスク軽減の課題

過去数年間に報告された複数のバイオリアクターのコンタミネーション事例は、原材料に由来するMVMやベシウイルスなどの小型非エンベロープウイルスによって引き起こされています。

新たなウイルスリスク軽減戦略

新たなアプローチでは、調製直後の培地から、バイオリアクターへ移送する前にウイルスを除去することで、潜在的なコンタミネーションを防止します。ウイルスろ過は、市場で実績を重ねてきた確立された技術であり、20 nmを超えるさまざまな種類のウイルスを除去できます。

Virosart® Mediaの特長

製品概要

Virosart® Mediaは、アップストリーム用途向けに設計されたウイルス除去フィルターです。従来のダウンストリーム工程向けウイルスフィルターとは異なり、アップストリーム工程における現在のボトルネックに対応します。細胞培養培地に対する優れたろ過容量を備え、費用対効果の高いソリューションを提供します。

以下の培地調製におけるウイルスリスクの軽減

  • 化学組成が明確な細胞培養培地
  • CaCl₂などの培地サプリメントを添加した培地
  • 粉末培地および液体培地

バイオリアクターを効果的に保護

  • 小型非エンベロープウイルスを4 log₁₀以上低減
  • 大型エンベロープウイルスを6 log₁₀以上低減

新開発の高性能PESメンブレン

  • アップストリーム工程における培地のウイルスろ過に適した、費用対効果の高いソリューション
  • 高いろ過容量と流量
  • 細胞培養性能への影響を抑制

γ線照射に対応したカプセル設計により、滅菌済みで提供

  • すぐに使用可能
  • シングルユースプロセスへ容易に組み込み可能

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技術的検証

性能

Virosart® Mediaを使用し、市販されている15種類以上の細胞培養培地で試験を実施しました。

ウイルス保持性能

Virosart® Mediaは、試験したすべてのウイルスに対して高い保持性能を示します。細胞培養培地用ウイルス除去フィルターとしての信頼性の高い性能により、ウイルスリスクの軽減を支援し、プロセス開発から商業生産スケールへの移行を加速させます。

ウイルス説明LRV
MVM小型非エンベロープウイルスに関連するモデルウイルス4 log₁₀以上
MuLV大型エンベロープウイルスのモデルウイルス6 log₁₀以上

関連資料

Poster

先進治療におけるウイルスコンタミネーションリスクの軽減

ナノろ過を上流工程におけるリスク低減手段として導入することで、ATMP製造に使用される原材料のウイルス安全性を確保します。

ダウンロード

Article

細胞培養培地におけるウイルスリスクの低減

PDF | 527.9 KB
アプリケ-ションノ-ト

ろ過特性の性能

PDF | 1.3 MB
アプリケ-ションノ-ト

保持特性

PDF | 799.0 KB
アプリケ-ションノ-ト

培地成分がろ過に及ぼす影響

PDF | 741.7 KB
アプリケ-ションノ-ト

細胞増殖への影響

PDF | 1.1 MB
アプリケ-ションノ-ト

ロット間の性能の一貫性

PDF | 1.3 MB
アプリケ-ションノ-ト

過酷な条件下におけるウイルスクリアランス

PDF | 860.8 KB
アプリケ-ションノ-ト

塩化カルシウムのろ過

PDF | 761.7 KB
Datasheet

Virosart® Mediaデータシート

PDF | 919.7 KB
Poster

細胞培養培地におけるウイルスリスク軽減のための新たなソリューション

PDF | 717.6 KB
Poster

導入事例:細胞培養培地におけるウイルスリスクの低減

PDF | 919.1 KB

細胞培養培地の調製におけるコンタミネーションリスクの軽減

PDF | 904.2 KB
Flyer

Virosart®ウイルスフィルター:あらゆる条件下で安定したウイルス保持性能

PDF | 528.4 KB

トレーニング動画

Tutorial

Virosart® HFラボモジュール 製品チュートリアル

Virosart® HFラボモジュールの効果的な設置方法と、ウイルスろ過試験の実施手順をご紹介します。ろ過プロセスの改善に役立つ実践的なポイントをご覧いただけます。

Tutorial

Virosart® HFプロセスモジュール 製品チュートリアル

本動画では、商業生産スケールにおけるVirosart® HFプロセスモジュールの設置方法と、ウイルスろ過の実施手順を詳しく解説します。専門家による実践的な取り扱いのポイントをご覧いただけます。

よくあるご質問

Virosart® Mediaフィルターは、主に化学組成が明確な細胞培養培地のウイルス除去ろ過に使用されます。培地の調製後、バイオリアクターへ移送する前の工程に導入でき、パーフュージョン培養などのインラインろ過とバッチろ過の両方に適しています。

Virosart® Mediaは、細胞培養培地からウイルスを効果的に除去し、MVMなどの小型非エンベロープウイルスに対して4 log₁₀以上、MuLVなどの大型エンベロープウイルスに対して6 log₁₀以上の対数減少値(LRV)を示します。これにより、アップストリーム工程における培地のウイルスろ過で、ウイルスリスクの確実な軽減を支援します。

はい。Virosart® Mediaフィルターは、シングルユースプロセスに容易に組み込めるよう設計されています。γ線照射に対応したカプセル設計により、滅菌済みの状態で提供され、迅速に設置できるため、シングルユース用途に適しています。

Virosart® Mediaフィルターの性能は、使用する細胞培養培地の組成や、ポロキサマーなどの添加剤によって影響を受ける場合があります。Sartopore® 2 XLMなどを使用して効率的なプレフィルトレーションを行うことで、後段のウイルスフィルターのろ過容量を向上させることができます。プレフィルターとウイルスフィルターの最適な面積比は、各プロセス工程の開発時に決定する必要があります。

Virosart® Mediaフィルターには、ラボモジュール、中スケールモジュール、プロセスモジュールがあります。ラボモジュール(5.0 cm²)は、スケールアップ試験、増殖試験、小スケール生産に使用されます。中スケールモジュール(0.3 m²)は、プロセスの最適化やGLPスパイク試験に適しており、プロセスモジュール(1.0 m²)は、大スケール製造向けに設計されています。

各モジュールには滅菌済みと非滅菌のバージョンがあり、用途に応じてさまざまなコネクターオプションを選択できます。

関連製品およびサービス

大スケール対応シングルユースウイルスろ過

大スケールろ過向けのMaxicaps® MR Virosart®は、従来必要だったチューブや接続部を90%削減し、リスクと設置作業の負担を最小限に抑えます。

抽出物|溶出物試験

バイオ医薬品製造プロセスにおけるシングルユースシステムの安全な導入を確保します。

用途に適したウイルスフィルターを選定

Virosart®ウイルスフィルターは、さまざまな条件下で安定したウイルス保持性能を発揮します。

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