ラベルフリー生体分子相互作用解析のためのバイオレイヤー干渉法
20年以上にわたり、当社は確固たる流路フリーのバイオレイヤー干渉法(BLI)プラットフォーム、消耗品、ソフトウェアを開発し、お客様を着実にサポートしてきました。これらの製品は、創薬から抗体工学、バイオ医薬品製造プロセス、品質管理(QC)まで、タンパク質相互作用解析の生物学的分析ニーズをサポートし、世界中の研究者から信頼されています。
ザルトリウスの品質へのこだわりは、3,500社を超えるお客様の導入実績とお客様による7,000本以上の論文発表という形で文書化されています。長年にわたりザルトリウスが大切にしてきたのは、優れた技術的・科学的サポートで、お客様が迅速かつ効果的に製品を活用して実験目標を達成できるようにすることです。
ザルトリウスは、Octet®を通じて未来を切り拓き続けます。Octet®は、業界をリードする2つのラベルフリー技術であるバイオレイヤー干渉法(BLI)と表面プラズモン共鳴(SPR)を組み合わせた唯一のブランドで、結合カイネティクスと親和性のリアルタイムかつラベルフリーでの測定や、分析対象物質の活性濃度測定を実現しています。
Octet® BLIソリューションのご紹介
高品質な結合カイネティクスと分析物のラベルフリーでの定量をリアルタイムで実現する、優れた性能、柔軟性、信頼性を備えたシステム
Octet® BLIシステムは、タンパク質間およびタンパク質-低分子化合物の相互作用解析において、進化した、高速で堅牢な、流路フリーのアプローチを提供します。Octet® BLIプラットフォームは、細胞培養上清やライセートのような複雑な混合物や未精製サンプル中でも、特定のタンパク質や薬剤分子を直接検出できます。
研究を加速し、市場投入までの時間短縮、プロジェクトの早期完了、プロジェクト処理容量の向上を実現するために、Octet® プラットフォーム純正品をお選びください。
バイオレイヤー干渉法(BLI)装置
BLIの消耗品、ソフトウェア、サポートの詳細はこちら
新しい Octet® バイオセンサー
ウサギIgGタンパク質の特性解析のための信頼性と汎用性を備えたソリューション
Octet® ARCバイオセンサーは、リード化合物の同定と最適化、細胞株開発、プロセス開発、品質管理など、幅広いハイスループットアプリケーションに対応する柔軟なプラットフォームを提供します。
BLI技術20年の実績
画期的な科学研究を20年にわたりサポート
数多くの実績で証明されてきたOctet® BLI純正品は、業界をリードするテクノロジーとして、多様な研究分野やアプリケーションをカバーする7000件以上の査読付き論文で採用されています。Octet®論文データベースでは、リアルタイムでのラベルフリー生体分子相互作用解析にOctet®製品を使用・引用した科学論文を簡単に検索できます。
ザルトリウスの文献検索ツールはこちら
安価な模倣品に惑わされない — Octet® BLI純正品ユーザーの声
世界中の数千人の研究者が、創薬からバイオ医薬品開発、学術研究まで多様な分野でOctet®システムを使用し、結合特異性、活性アナライト濃度、親和性、結合カイネティクスをリアルタイムで測定しています。
研究の推進や新たな治療薬・診断薬の開発加速に貢献してきた、なくてはならないツールとしてのOctet® BLIシステム純正品について、ユーザーの声をご覧ください。
Octet®の性能:高感度でクリーンな再現性のあるデータ
ベースライン安定性と低ノイズ、低ベースラインドリフトが、高品質データのカギ
Octet® Rシリーズは、生体分子解析における流路フリーの進化したアプローチを可能にし、迅速な結合カイネティクスと定量解析のための多様なoff-the-shelfバイオセンサーをご用意しています。これらのシステムは、ザルトリウスが開発したラベルフリーのバイオレイヤー干渉法(BLI)技術を採用しており、粗細胞培養上清やライセートなどの複雑な混合物中でも、特定のタンパク質やその他の生体分子を直接検出できます。
Octet® BLIシステムは結合イベントをリアルタイムでモニターし、結合速度定数(ka)、解離速度定数(kd)、親和定数(kD)を算出します。優れた感度により、150 Daまでの低分子量分子の測定が可能です。以下の例は、低分子のカイネティック相互作用解析を示しています。
図1. Octet® R8システムを用いて、1000 rpm、25°Cの条件下でリガンド(ビオチン化カルボニックアンヒドラーゼ)と低分子アナライトをスーパーストレプトアビジン(SSA)バイオセンサーで解析したカイネティック解析。測定溶液は0.1、0.3、1.0、3.0、10.0 µM(n=4)の段階希釈で調製しました。データは1:1 結合モデルを用いて処理およびカーブフィッティングを行いました。
高分離能・低ノイズで高親和性相互作用を測定
解離速度が遅い測定では、解離ステップでのシグナル変化が非常に小さいため、解離フェーズを正確に測定するにはベースラインを安定させて低ベースラインドリフトにする必要があります。
また、特に高親和性相互作用の解離フェーズでは解離速度が非常に遅く、相互作用の測定可能な解離を捕捉するのに数時間かかる(2時間以上のデータ取得を要する)場合があります。そのため、高親和性相互作用を測定するには、より長い解離時間の測定も重要です。
Octet® R8システムは、1回の無人運転で最大8サンプルを同時に測定できます。蒸発を抑えてサンプルを保護する専用のマイクロプレートカバーと組み合わせることで、最大12時間にわたって蒸発を制御しながら正確な測定を実行できます。
以下は、Octet® R8システムで長時間の解離実験を行い、高親和性相互作用を3連測定した例です。抗体-抗原相互作用の完全なカイネティクス特性解析を3回実施し、総実行時間は11時間でした。
図2および図3は、非常に遅い解離速度を検出するために数時間かけて測定した長時間解離測定の2つの例を示しています。
バイオレイヤー干渉法のアプリケーション
結合カイネティクス
- タンパク質間相互作用
- 抗体の特性解析
- 抗体-抗原結合
- タンパク質-低分子相互作用
- DNA-アプタマー結合
- 細菌-抗体相互作用
- ウイルス様粒子-抗体/タンパク質結合
- エピトープビニング
- GPCR-タンパク質結合
- オフレートランキング
- 親和性成熟
アナライト定量
- 抗体定量
- タンパク質定量
- AAV力価測定
- 糖鎖プロファイリング
- ELISAの代替
- 粗抽出物中のタンパク質定量
- コンタミネーションの検出
- 発現モニタリング
- 免疫原性
- ワクチン誘導抗体応答
- 力価試験
スクリーニング
- 結合物質のスクリーニング(ハイブリドーマ、ページ、またはライセート)
- DNAアプタマーのスクリーニング
- 二次スクリーニングとヒットバリデーション
- 阻害剤スクリーニング
- クローン選択
アッセイ開発
- 製剤開発
- 培地開発
- 細胞株開発
- 細胞株最適化
- ラテラルフローアッセイバリデーション
該当するBLIリソース
Octet® BLI製品は規制環境でも安心して導入されています
単なるGxPコンプライアンスツールではありません ー 包括的なツールボックスをご活用ください
抗体定量からリガンド結合特性解析、力価試験まで、ザルトリウスはOctet® BLIの純正プラットフォーム上でバリデーション済みアッセイ法を開発するための幅広いGxPコンプライアンスツールを提供しています。
米国薬局方(USP)は最近、新たにGeneral Chapter <1108> を発表しました。この章では、より正確なカイネティックデータを提供し、比較的広い範囲の結合親和性を測定できる主要なリガンド結合アプリケーションにおいて、バイオレイヤー干渉法の使用が初めて引用されています。詳細はこちら
ザルトリウスは、Octet® GxPパッケージの一環として、c21 CFR Part 11準拠ソフトウェアと充実したGxP製品・サービスをご用意しています。バイオセンサーのバリデーションサポートサービスも含まれています。
このサービスのご利用で、Octet® BLIユーザーはアッセイ適格性確認やバリデーション時に複数ロットのバイオセンサーをサンプリングでき、十分に特性評価されたロットを購入用に確保できます。最大5種類のバイオセンサーロットを注文でき、各ロットから評価用に最大20トレイ、さらに今後の購入用に最大40トレイまで確保可能です。
規制承認プロセスでOctet® BLIデータを活用した承認済み医薬品
Octet® BLIアッセイは、潜在的な安全性の懸念を特定し、医薬品評価の精度を向上させるのに役立ちます。ファイザー、アストラゼネカ、ロシュなどの企業が、FDAやEMAなどの規制当局への医薬品承認申請の裏付け情報として提出するデータを、このアッセイを使って生成した事例をいくつかご紹介します。
よくあるご質問
バイオレイヤー干渉法(BLI)は、生体分子間の相互作用を測定するラベルフリー技術です。リアルタイムのハイスループット解析が可能なため、生化学、生物学、医学研究の分野で注目を集めている光学分析技術です。
バイオレイヤー干渉法(BLI)は、生体分子間の相互作用を研究するために広く使用されているラベルフリーの分析技術です。光干渉法の原理に基づいており、バイオセンサーチップ上に構築された生体分子層の厚さが変化すると、生体分子層から反射される白色光の干渉パターンにシフトが生じます。この干渉パターンのシフトは、リアルタイムの層厚変化と相関しており、分子の結合と解離をモニターできます。
BLIは、蛍光標識や放射性標識を必要とせずに、アナライト濃度、結合カイネティクス、結合アフィニティ、生体分子間相互作用の特異性に関する定量的データを提供する点で特に有用です。このため、医薬品開発、抗体試験、タンパク質解析など、さまざまな分野で広く採用されています。
BLIでは、バイオセンサーチップを生体分子を含む溶液に浸します。生体分子がバイオセンサーに結合して、薄い生体分子層を形成します。バイオセンサーにより多くの分子が結合すると干渉パターンが変化し、反射光の波長がシフトします。このシフトをモニターすることで、結合プロセスをリアルタイムで追跡できます。これにより、相互作用の結合速度定数(ka)および解離速度定数(kd)、ならびに結合アフィニティ(KD)を測定でき、さまざまな分子の生体分子間相互作用について貴重な見解が得られます。
バイオレイヤー干渉法(BLI)は、表面プラズモン共鳴(SPR)や酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)などの他の生体分子結合解析方法と比べて、いくつかの優れた点があります。主な利点は以下の通りです。
- BLIはラベルフリー技術ですので、標識による干渉の可能性がなく、未修飾の生体分子を解析することができます。
- BLIは、結合カイネティクス、親和性、濃度など、生体分子間相互作用のリアルタイム解析が可能です。
- 多様なサンプルタイプに対応:BLIは、クルードサンプルや複雑なマトリックス中のサンプルなど、幅広いサンプルタイプに使用できます。干渉もほとんどありません。
- サンプル前処理が最小限で済むか、まったく不要なため、ハイスループットスクリーニングに適しています。
- 幅広いアプリケーション:BLIは、タンパク質-タンパク質、タンパク質-DNA/RNA、タンパク質-低分子、さらには細胞ベースの相互作用など、さまざまな相互作用の研究に使用できます。この汎用性により、多くの研究開発の場面で活用できます。
- サンプル消費量が少ない:BLIは通常、少量のサンプルで済み、再利用も可能ですので、貴重な試料や限られた試料を扱う際に有利です。
- 使いやすさと、ハイスループット:BLI装置は一般的に使いやすく、複数のサンプルを同時に処理できるため、ハイスループットスクリーニングのアプリケーションに適しています。
- コストパフォーマンス:他の技術と比べて、BLIは特に試薬の使用量や装置のメンテナンスの面でコストを抑えることができます。
バイオレイヤー干渉法(BLI)は、生物医学研究、創薬、診断法開発など、さまざまな分野で大きな可能性を持っています。抗体の特性解析や、タンパク質と低分子の相互作用の解明に非常に効果的なツールで、治療法の開発に大いに役立ちます。
BLIは、バイオシミラーの製造、ワクチンの有効性評価、タンパク質治療薬の品質管理にも活用できます。また、リガンドと受容体、核酸とタンパク質の相互作用を通じた細胞シグナル伝達や遺伝子制御の研究にも役立ちます。バイオ医薬品業界では、BLIは品質管理において重要な役割を果たし、疾患バイオマーカーを検出する診断ツールの開発にも貢献できます。ライフサイエンス分野における幅広いアプリケーションが期待されています。
BLIバイオセンサーは、干渉法の原理を用いており、広範囲の波長の光を発する白色光源を使用しています。センサーチップ上の生体分子表面の上部から反射された光と、内部基準層から反射された光の間で起こる干渉により、干渉パターンが生成されます。このパターンは、分光計やフォトディテクターなどの検出器でキャプチャーでき、干渉信号の変化を測定するために使われます。この干渉パターンの変化は、センサー表面で起こる生体分子間相互作用と直接関連しています。
バイオレイヤー干渉法は、生体分子間の相互作用を研究する上で有用なツールとなる、強力で汎用性の高い技術です。リアルタイムかつラベルフリーで解析できるため、生化学、生物学、医学研究において理解を深める上で非常に貴重なツールであり、新薬や治療法の開発に大きく貢献しています。
Octet® BLIでは、カイネティクスや親和性、定量アッセイなど、さまざまなトピックを網羅する充実したリソースライブラリをご用意しています。 BLIリソースライブラリーをご覧ください。
初めてのユーザー向けのスタートアップガイドもご用意しています。ソフトウェアの基本操作をカバーしています。 スタートアップガイドをダウンロードしてご覧ください。
システム購入時に付属する試薬を使って、基本的なカイネティクス・親和性アッセイや定量アッセイのセットアップ、実行、解析方法を学ぶことができます。クイックスタートガイドをダウンロードしてください。